拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

確かな繋がり

あなたへ

 

先日の母の身に起こった出来事から、

あなたを見送ってからの私の身に起こった、

不思議な出来事の数々を思い返していました。

 

自分の力では、どうにもならないような、困ったことがあった時に、

私が、想像もしていなかったような良い方向へ、

トントン拍子でことが進んだり、

これからの私が、知っておいた方が良い情報を、

絶妙なタイミングで、教えてくれる人が目の前に現れたり。

 

それらはいつでも偶然に偶然を重ねたやり方で、

一見すれば、

見過ごしてしまいそうな自然な流れを装っているはずなのに、

それがあなたの力だと感じることが出来たのは、

あなたを探す本能が、

私の中に備わっているからなのでしょうか。

 

あなたを見送り、数々の不思議な出来事を経験しながらも、

時に私は、あなたが何処にいるのかと、

この瞳に映して、確かめてみたくなってしまうけれど、

きっと、この先、

どんなにあなたを感じる偶然を見つけることが出来たとしても、

あなたのその姿は、二度と、この瞳に映ることはないのでしょう。

 

それでも、前へと歩んで行けば、

何処かに、あなたが残す僅かな痕跡をみつけることが出来るのだと、

そう信じることが出来るから、

私はまだこの世界に生きていたいと、

前を向けるのかも知れません。

 

あなたが残した僅かなその痕跡は、

私が少しずつ、

強くなっていくための材料へと変わっていったのだと思います。

 

この世界は、とても不思議です。

 

この世界で、共に生きていたはずのあなたのその姿が見えなくとも、

あなたとの確かな繋がりだけは、ちゃんと此処に残りました。

 

生と死が、私たちを切り離しても、

それ以上に、私たちのこの繋がりを引き裂くことは、

きっと、誰にも出来ないのでしょう。

 

時々には、またあなたのその姿を、

何処かに探してしまう日が、来るのかも知れないけれど、

私は、きっと大丈夫。

 

あなたと私はきっと、私が思うそれよりも、

ずっと強い絆で結ばれているのだから。

 

 

 

 

www.emiblog8.com