拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたより2歳年上の世界

あなたへ

 

人生、山あり谷あり

なんて言葉があるけれど、

歩んで来た1年間を振り返ってみれば、山ばかりで、

谷なんて、どこにあったのだろうかと、

こんなことを考えていたのは、丁度1年前。

あなたよりも1歳年上の世界を生きた最後の日のことでした。

 

今日は、あなたよりも、2歳年上の世界を見る最後の日。

振り返ってみれば、やはりこの1年間の私にも、

谷と思えるような、なだらかな場所を歩んだ記憶が見つからず、

よくもこんなにたくさんの山を越えて来たものだと、

この1年の私が超えた山々を眺めました。

 

超えても、超えても、

そこに待っているのは、新たな山だったけれど、

思えば、そこには、どうしても超えてみたくなってしまうような、

不思議な力が宿っていた山であったように思います。

 

あなたを想い、立ち止まったり、早足で歩もうとしてみたり、

相変わらず、不器用なやり方は、何も変わってはいないけれど、

1年前には見ることが出来なかった景色を、

ちゃんとここに見つけることが出来ました。

 

あなたが経験することの出来なかったこの年齢の私も、

精一杯、生きることが出来たよ

 

こんな私の報告を、あなたは聞いていてくれたでしょうか。

 

ここで見つけた、たくさんの大切な宝物をもう一度、

この胸へと刻んで、

私は明日、新たな年齢を迎えます。

 

 

 

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