拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

てるてる坊主の力

あなたへ

 

昨日は、てるてる坊主を作って、

雨が降りませんようにと願ったあの子。

 

天気予報では、朝から雨の予報でしたが、

今日のこちらでは、朝から曇り空が広がりました。

 

今朝のあの子は、曇り空を見上げながら、

てるてる坊主って凄いね

なんて、呟いていました。

 

午後からは、少しずつ雨が降り出しましたが、

天気予報よりも、随分と、配慮された1日であったと思います。

 

昨日作ったてるてる坊主が、

あの子の願いを、半分だけ叶えてくれたのでしょうか。

ありがとうの気持ちを込めて、てるてる坊主に、可愛い顔を描きました。

 

思えば、私が物心ついた頃から知っていた、てるてる坊主の存在ですが、

調べてみると、この風習は、江戸時代からの風習のようでした。

その頃に作られていたのは、紙の人形で、

今の形のものよりも、人間に近い形であったそうです。

 

少しずつ、形が変わりながらも、

現代まで語り継がれるてるてる坊主の風習は、

科学的根拠はないとしながらも、

全くの迷信というわけでもないのかも知れませんね。

 

この世界には、やはり、たくさんの見えない力が存在しているのでしょう。

私たちは、その存在を明確にする術を持たないままに、

それらの現象を偶然のことと位置付けることしか出来ないままに、

暮らしているのかも知れません。

 

今朝の私は、厚い雲を眺めながら、

ふと、そんなことを考えました。

 

私たちが、幼かったあの子へ、てるてる坊主を教えたように、

あの子もきっと、いつの日か、

我が子へと伝えていくことでしょう。

 

その時には、遠足の日に、雨が降らなかったことや、

今日の、半分だけお願いを聞いてくれたエピソードも添えて、

伝えるのかも知れませんね。