拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

「つくる」

あなたへ

 

「つくる」の仕事をしていたあなたの姿に憧れて、

そして、

鮮やかに生き続ける、記憶の中のあなたの笑顔を追いかけて、

あの子は自分の歩む道を見つけました。

 

「つくる」は同じでも、つくるものが、少し違う。

 

あの子が今、真っ直ぐに歩んでいる道は、

あなたがしていた仕事とは、少し異なるけれど、

深いところで繋がっているような世界です。

 

あなたが歩んでいた道と、

あの子が選んだ道が、とても深く関係しているからなのでしょう。

 

2年生になり、

あなたがしていた仕事に触れる授業が始まりました。

 

作業服を着ての授業も、

あなたがしていた仕事に触れることが出来たのも、

きっと、全部が、

あの子にとって、楽しい時間だったのでしょう。

 

学校から帰ると早々に、

授業で学んだことを、楽しそうに話して聞かせてくれました。

 

あなたなら、此処に、どんな夢を持ったのだろう。

 

きっと、「つくる」を仕事にしていたあなただからこその、

あなたにしか見ることの出来ない新たな夢を、

此処に、見つけることが出来たのかも知れませんね。

いつか、あの子と2人で、

ひとつの仕事をしてみたいなって。

 

そんな、いつかの夢を語るあなたの声も聞いてみたかったな。

 

楽しそうなあの子の声に耳を傾けながら、

此処で笑うあなたの姿を、そっと、思い浮かべました。

 

いつの頃からか、あの子が、

作業服に強い憧れを持つようになったのは、

きっと、「格好いい」の対象であるあなたが、

いつも着ていたからなのでしょう。

 

お父さんも、こんな服だったね

 

先日、あの子と2人で見た、

二つ折りの携帯電話の中で笑っていた、

あの頃のあなたが着ていた会社指定の作業服と、

学校指定の作業服が、

とてもよく似ていたことも、あの子はとても嬉しそうでした。

 

いつでも、あなたが一番、格好良い。

 

幼い頃から、あなたに憧れては、

なんでも真似をしたがったあの子の瞳は、

少しも変わることなく、

懸命に、あなたを追い続け、

いつかあなたみたいになれる日を夢見て、しっかりと歩んでいます。

 

 

 

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