拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたへ

 

あなたと出会った日のことを思い出していました。

 

この人だ

やっと逢えたって、

何の根拠もないままに、強く確信したあの日の気持ちを、

思い返していました。

 

あの日のことは、運命であったと、そう位置付けたままで、

これまで、深く考えたことはありませんでしたが、

こうして、改めて振り返ってみると、

あの日の私の中に見つけた感情は、とても不思議な感情でした。

 

あの日、初めて出会ったはずのあなたに対して、

特別な感情を見つけたのは、あなたの声がきっかけでした。

 

その声を聞いた瞬間にね、感じたの。

この人だって。

 

思えば、これまでの人生の中で、様々な人の声を聞いてきたけれど、

あんなふうに、誰かの声に対して、

特別な感情を持ったのは、あなたの声だけでした。

 

私は、あなたのその声を、本当は、

ずっとずっと昔から、知っていたのでしょうか。

 

例えば、何度、生まれ変わっても、

あなたのその声だけは、変わらなかったのかも知れないなって、

ふと、そんなことを考えました。

 

前世でも、そのまた前世でも、

私は、あなたのその声に惹かれていたのかも知れませんね。

 

私を呼ぶ、あなたの声を思い出します。

 

やっぱり、私は、あなたの声がとても好き。

あなたの声はね、私にとって、とても特別でした。

 

きっとね、来世での私も、

あなたのその声を聞いた瞬間に感じるのでしょう。

 

この人だ

やっと逢えたって。

 

この記憶を持たないままに、

それでも、きっと感じることが出来るのでしょう。

この人だって。

 

 

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