彼と一緒に過ごした日々の何気ない会話当たり前だった日常の中彼はたくさんの言葉をくれた それは時に 傷付く言葉であったり時に 鋭い指摘であったり当時はどうしても素直に受け取れない言葉もあった 時に 思い出すだけで にやけてしまう甘い言葉や あの頃 …

あなたへ あの子が生まれた日の事を覚えていますか。 あの子がお腹に出来た頃から、 出産には絶対に立ち会うと、張り切っていたあなた。立ち会いは、絶対に嫌だと言った私に、あなたは、言ってくれましたね。側にいたい と。 想像を遥かに超えた陣痛の苦しさ…

あなたへ あれは、あなただったのでしょうか。 それは、引っ越しの日の出来事でした。 引っ越しをする中で、一番不安だった電化製品の配線関係は、業者さんにお願いする事にしました。 あなたがいてくれたら、洗濯機やテレビの配線は、全部あなたが、やって…

あなたへ あなたは、何処にいるのだろう こんな気持ちになると、あの日の青い花火を思い出します。 あれは、あなたを送り出し、二度目のお盆の日の出来事でした。あの年も、我が家の毎年恒例となっている、 あなたの実家の地域で行われる花火大会へと出掛け…

あなたへ あなたの優しいところが好きです。あなたの笑顔が好きです。あなたの不器用なところも、ちょっとクールなところも、全部、大好き。 今日は、あなたと出会って19回目のバレンタインデーです。 元気ですか？ どんなに遠く離れていても、あなたはずっ…

あなたへ 先日、あの子から、お父さんの身長を越したよ と報告がありました。 思えば、また少し、目線が高くなったような気がするあの子。いつの間にか、あなたより、1.5cmも大きくなっていました。 この世界は、今、あの子の目に、どんなふうに映っているの…

彼を看取った後 しばらくの間彼と過ごした時のまま部屋のものを何も変えずに時間を過ごした 結婚したばかりの頃は広く感じた家の中も気が付けば時間と共に 家族3人のものが増えていきいつの間にか 当時よりも狭くなっていたけれどそれは家族3人で時を過ごし…

あなたへ あなたをそちら側へ送り出してから、3度目のあなたの誕生日。あなたがこちらにいた頃と何も変わらずに、 毎年、あなたのお誕生会を開いている事、知っていますか。 あなたと出会った頃は、自分の誕生日に無頓着だったあなた。私達が出会ってからの…

招待状 明日、あなたのお誕生会を開きます。あなたの好きなお食事を用意して待っています。是非、来てくださいね。 日時:2017年２月5日(日 )19時より 場所:新居、家族の部屋にて 軽装でお越しください。 あなたの妻、あの子より // //

あなたへ もう嫌だよ そう、ひとりで呟き、あなたの遺影の前で泣いた私を、知っていますか？ そんな時のあなたは困り顔で、じっと、こちらを見つめていましたね。 迷ったり、悩んだりしながら、小さな壁を乗り越えては、 出来たよ あなたに、そう報告出来た…

あなたへ あなたへ100通目の手紙を書きます。 あなたは何処かで、この手紙を読んでくれているでしょうか。 あなたを看取ったあの日、 入院中の荷物を引き上げて来たものの中にあった手帳を開きました。 それは、一般病棟へ移り間も無くに、 あなたに頼まれて…