拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

招待状

お誕生会のご案内です。 日時:2025年2月1日(土)19時より 場所:家族の部屋にて 軽装でお越しください。 お誕生会は、必ずお誕生日に。 こんなふうに考えてきた私は、これまで必ず、 あなたが生まれた日にパーティを開いて来ましたが、 今回は、今の私が歩む…

生まれ変わりの世界

あなたへ そちら側には、時間という概念がないから、 生まれる時代を選ぶことが出来るのだと、 こんな話を耳にしたのは、いつの頃のことだったでしょうか。 時間の流れの中に生きる私にとってのそれは、 なんだかとても不思議で、 考えれば考える程に頭が混…

探し続けた答え

あなたへ あぁ、そっか そういうことだったんだ ずっと探し続けていた答えに、 漸く辿り着くことが出来たのは、先日のことでした。 私には、どうしても解いてみたい幾つもの問題がありますが、 そのうちのひとつの答えが、突然に導き出されたのです。 ひとつ…

あなたに教えたかったことと、してあげたかったこと

あなたへ 今の私が歩む早い流れの中で出会ったのは、 マッサージがとても上手な方です。 以前は、その道を目指そうかとも考えたのだと言う彼女は、 ストレッチなんかにも、とても詳しいのです。 腰が痛いと言えば、それに適したストレッチを教えてくれて、 …

大人になることと年を重ねることの違い

あなたへ 夜空の下を歩けば、空を見上げて、 キラキラと輝く星を見つければ、立ち止まって、写真撮影を。 そうして、 今の私の瞳には映ることのないこの世界の本当の美しさに見惚れながら、 初めてこのiPhoneで夜空の写真を撮ったあの日の気持ちを反芻して。…

昨夜のあなたが見せてくれたもの

あなたへ あなたの夢を見た気がする こんな気持ちで目が覚めたのは、今朝のことでした。 朝の支度を整えながら、記憶を辿れば、 あなたが側にいたあの感覚が蘇って、 どんな夢であったのかも、鮮明に思い出すことが出来ました。 昨夜の私たちは、一緒に居た…

他愛もない話

あなたへ 例えば、天気の話や、 朝、起きたら先ずは何をするのか。 好きな食べ物の話や、過去の出来事。 他愛もない話から見つけることが出来るのは、 相手の思わぬ一面や、隠れた才能。 歩んで来た道が違えば、 これだけ個々に持つものが違うのだと驚きなが…

香りという側面からのあの子の成長

あなたへ 俺のはね、100mlだよ お母さんのは? これはね、30mlなの へぇ、もう少したくさん入っているように見えるけれど、 少ないんだね 既に私という存在を形取る一部となった香りを纏いながら、 ふと思い出していたのは、 この年末年始に帰省したあの子と…

聞き覚えのある音から蘇った記憶

あなたへ 何気なくつけたテレビから聞こえたのは、 聞き覚えのある音でした。 思わずテレビに視線を向ければ、私の目に飛び込んで来たのは、 とあるゲームアプリの画面でした。 このゲーム、知ってる 小さく呟きながら、 聞き覚えのある音に耳を澄ませば、 …

あの子が置いて行ったもの

あなたへ これは忘れ物? あの子へのこんなメッセージを送ったのは、 今回帰省したあの子を駅まで送り届けて、帰宅してからのことでした。 何気なくあの子の部屋のテーブルの上を見ると、 小さな何かが置いてあるのを見つけたのです。 それは、細くて、短い…

私が知らないあなたの話

あなたへ ねぇあなた ここに飾っておくね あの日の私のこんな声に、 あなたはどんな言葉を返してくれたのだろう。 新しい年明け早々に、あなたの場所へ飾ったものは、 きっとあなたにとっては、とても懐かしいものだったでしょう。 これは、あなたが高校時代…

あの子にとっての2024年と新しい年

あなたへ またね 駅へと送ったあの子とハイタッチをして、 それぞれが日常生活へと戻ってから、1週間が経ちました。 今日の私が思い出していたのは、年末のあの子の言葉でした。 俺にとっての2024年はね 努力は実るって感じた1年間だったよ これは、1年間を…

星空

あなたへ ここ最近の私が楽しんでいるのは、夜空の写真撮影です。 暗くなった空を見上げて、星を見つければ、 携帯電話のカメラ機能を立ち上げて。 撮ったばかりの写真を眺めては、 初めて、この携帯電話で夜空を撮った日に感じた気持ちを反芻するのです。 …

コトバ  -冬- 2025

冬の色を覚えていますか 冬の音を覚えていますか 冬の匂いを覚えていますか その瞳に映った景色 その耳で感じた季節 冬の澄んだ空気の匂いを 覚えていますか 家族3人で過ごした幾番目かの冬 積もりたての雪の上 3人分の手形を押したあの日を覚えていますか …

冷え切った車内で聞こえたあなたの声

あなたへ 朝の空気が一段と冷たく感じるのは、 年末年始を暖かく過ごせていたからなのでしょうか。 心が折れそうになった月曜日。 なんとか自分を奮い立たせた火曜日。 小さくため息を吐いてしまった水曜日。 そして、 寒いよー!って小さく声を上げながら、…

あなたへお供えしたグミを見つめながら

あなたへ 今日からまた、私の日常生活が始まりました。 あなた ただいま 帰宅して、あなたへと手を合わせながら、 何気なく、つい先日お供えしたばかりのグミを見つめてみれば、 笑いが込み上げて来てしまったのは、 この帰省中のあの子の声が、不意に蘇った…

帰省終わりの日

あなたへ この帰省中に、 我が家の中に聞こえたあの子の楽しそうな幾つもの笑い声は、 あなたのところまで届いたでしょうか。 楽しい時間というのは、本当にいつでも、 足早に過ぎ去ってしまうものです。 先ほど、あの子を駅まで送り届けてきました。 夏から…

山々を超えて来た先にある景色

あなたへ 今日の私がふと思い出していたのは、 人生、山ばかり。 谷なんてどこにあったのだろうって、 歩んだ道を振り返りながら、あなたへのこんな手紙を書いた頃の私でした。 登っても登っても、山ばかり。 きっと年齢を重ねれば重ねる程に、 登らなれけれ…

今、此処に流れる時間

あなたへ あと数日が経ったら、あの子は帰っちゃうんだな 朝、目が覚めて、こんな気持ちを見つけたのは、 新しい年が明けたばかりの朝のことでした。 今、此処に流れるのは、あの子との非日常となった時間。 かつては私たちにとっての日常だったこの時間は、…

今の私が身に纏う香り

あなたへ 今日の私が思い出していたのは、 あの頃の私が使っていた香水の香りでした。 紫色の香水、そして、水色の香水。 家族3人で、この世界を歩んでいた頃の私が持っていたのは、 2種の香水でしたが、あの頃の私が特に気に入って使っていたのは、 甘い香…

空の彼方への年賀状 -2025-

あなたへ 2025年が始まりました。 今年も、今日の空をあなたへの年賀状にしました。 今年の始まりの空も、とても綺麗でしょう? どの空を切り取ってあなたへの年賀状にしようかなって、 新しい年の始まりに空を見上げる時間は、 私にとっての大切な時間。 い…