あなたへ
先日、授業参観がありました。
人並みに反抗期を迎えたあの子だけど、
授業参観には、来て欲しいんですって。
小さかった頃みたいに、私を見つけて、笑顔を向けてくれたり、
小さく手を振ってくれる事はないけれど、
何となくソワソワと、
来てるだろうか と
後ろを気にして、目の端に私を見つける様子に、可愛さを感じます。
姉妹で育った私。
男の子の兄弟はいなかったから、
反抗期の男の子は、苛立ちから、
家の中で大暴れするものなのではないかと思っていました。
あなたはきっと
そんなの偏見だよ
って笑うでしょうね。
そうですね。
偏見でした。
時々、反抗し、そうかと思えば、甘えてくる。
急に大人みたいな振る舞いをしたり、子供に戻ったり。
でも、やっぱりあの子は優しいです。
親にくっついたり、離れたり、
繰り返して・・・
繰り返して・・・
そうやって、親元から、巣立つ練習をしているんだと思いました。
いつか来る巣立ちの時。
いつでも戻っておいでって、笑顔で送り出せるように、
私も強くならなきゃなって、思います。
あの子が安心して、何処へでも好きなところへ行けるように。
え?
私1人で大丈夫かって?
大丈夫ですよ。
だって、私はあなたの妻ですから。