あなたへ
最近のあの子は、バイクに興味を持ち始めたようです。
バイクの雑誌を買ってきては眺め、
将来、自分が乗りたいバイクのプラモデルを作っては、眺め、
あの子のバイクの知識はどんどん増えていきます。
そして、私に、バイクの色々な事を教えてくれます。
一緒に雑誌を見ては、色々と話を聞いてみますが、
正直なところ、
どのバイクも同じに見えてしまい、
これでいいのかと悩んでしまいます。
バイクには、全く興味のない私。
そして、「危ない」の認識が強く、
出来れば乗って欲しくないのが本音。
あなたがいてくれたら・・・
何度も思ったことだけれど、
やっぱり、こんな時、
あなたがいてくれたら、
バイクのいいところを、きっとたくさん聞かせてくれたのでしょうね。
あの子が免許を取れる年齢になったら、
すぐにでも、免許を取りたがるでしょう。
そう考えると、今から、とても心配です。
本当に安全に乗れる?って、
きっと、何度も聞いてしまうのだと思います。
もしもあなたがいてくれたら・・・
あなたは、あの子がバイクに乗りたいと言っても、
絶対に反対しないのでしょう。
それどころか、
かっこいいパーツを見つけては、
あの子にプレゼントするでしょうね。
そうして、しまいには、自分のバイクまで買って、
あの子とバイクで出掛ける約束をして、
その日を楽しみにバイクを磨いちゃったりするに決まってます。
だから、
あの子は、あなたの子だから、大丈夫。
そう信じて、
あの子がバイクに乗れる年齢を迎えたら、
反対はしないであげようと思います。
父親らしく、いつでも、
どんと構えていたあなた。
私も、そんな度胸をつけなくちゃって思います。