拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

叱ってくれた時のこと

あなたへ

 

「私は、何も出来ない」


すべての事が、上手くいかなくて、
投げやりに、後ろ向きな事を言った時、
あなたに叱られましたね。


自分の事を何も分かっていない。

自分を馬鹿にするな と。


そんなふうに叱られたのは、もう何年も前の事ですが、
先日、ふと、思い出しました。

 

何故、私が、生きていて、
何故、あなたが逝ったんだろうとか、


もしも、今、生きているのが、
私ではなく、あなただったら、
あなたはもっと、物事を上手く進めてくれたんじゃないか とか、

 

時々、後ろ向きになる私に、
思い出させてくれたのでしょうか。

 

あの時は、あなたに、叱られた後、無事に問題が解決しましたね。
問題が解決に向かった時は、とても、スムーズで、

あの後、あなたの言葉の意味を考える事はありませんでした。

 

先日、あなたの言葉を思い出し、
今になって、分からない事があります。

 

あなたから見た、私の知らない私。


それは、どんな私だったのでしょうか。

 

答えをくれないままに、あなたは、逝ってしまいましたね。

 

これは、あなたからの宿題でしょうか。

 

この問題が、解けるまでには、かなりの時間が掛かりそうです。

 

いつか、分かる時が来るでしょうか。
あなたの目に映っていた私自身の事。

 

考えれば、考える程、よく分かりませんが、

時間を掛けて、いつか、答えが見つかるといいなと思っています。

 

 

あんな事を言い切れたあなたは、
きっと、私よりも、私の事を分かってくれていたんですね。