拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

スタッドレスタイヤ

あなたへ


昨日、スタッドレスタイヤを買いに行きました。
タイヤの履き替えもしたし、これで、雪の日も一安心です。


自分でタイヤを買いに行く事も、タイヤの履き替えをしてもらう事も、

全部が初めてで、実は、緊張してしまいました。


タイヤの準備も、履き替えも、あなたがこちらにいた頃は、

何も心配なんて、した事なかったもの。


雪の予報が出ると、庭でタイヤの履き替え作業をしてくれるあなたの格好良い姿、

今でも、よく覚えています。
寒い なんて、言いながら、温かいコーヒーよろしくねって、

笑っていたあなたの笑顔も、よく覚えています。


あなたがいてくれたから、何も心配なんてした事なかった。

守ってくれて、ありがとう。


あなたをそちら側へ送り出し、3度目の冬を迎えますが、実はね、
最初の2回の冬は、タイヤの履き替えは、しなかったんです。
なんとなく、行きそびれてしまって・・・


運良く、雪の日に運転する事はありませんでしたが、

今年は、私にとって、タイヤの履き替えするという、小さな一歩を踏み出しました。


タイヤを買いに行く事も、履き替えをお願いすることも、

きっと、大した事ではないのかも知れませんが、

私にとっては、またひとつ、小さな成長です。


あの子がね、言ってくれました。
俺が、タイヤの履き替えをしてあげるよって。
お父さんの子だから、
俺もきっと出来ると思う ですって。


あなたの作業をしている様子を見ていたから、

きっと、自信があったんですね。
でも、あの子はまだ、子供だし・・・


今回は、あの子の申し出には、丁重にお断りしましたが、
あと何年かが経ったのなら、きっと、いつの間にか、何処からか覚えてきて、

タイヤの履き替えも出来るようになっているのかも知れませんね。


あなたが側にいなくても、あなたを追いかけるあの子に、

微笑ましく、そして、とても頼もしく思いました。


毎日、少しずつ成長するあの子の姿、
きっと、あなたも見ていてくれてますよね。