あなたへ
あれは、夢だったのでしょうか。
私の誕生日の早朝。
まだ眠りの中にいた私は、あなたと会話をした気がしました。
まだ起きないの?
こんなあなたの声に、
昨夜、遅かったから、もう少しだけ寝たい
そう、返事をした気がします。
それは、とても心地よく、
当たり前だった、あなたが側にいた頃の感覚でした。
それから、またすぐに眠りにつき、
目が覚めた私は、ちょっとだけ、後悔しました。
あの感覚が、あなたかどうか、目を開けて、確かめればよかったな って。
早起きが得意なあなたと、朝は苦手な私。
時々、寝起きの悪い私を、あんなふうに、起こしてくれていましたね。
あれは、夢だったのでしょうか。
あの日は、私の誕生日。
あなたが逢いに来てくれたのかな。
数日経った今でも、そんな気がしてなりません。