拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

七夕

あなたへ


私のお腹の中に宿った、小さな小さな命が、
無事に産まれきてくれますように


16年前の私達が、そう願い事をしたことを覚えていますか。


今日は、7月7日。
今年もまた、七夕の日が来ました。


16年前の今日、
あの子が、このお腹の中に宿った事を知りましたね。


あの日のあなたの嬉しそうな顔、
今でも、よく覚えています。


エコー写真に映った、小さな小さなあの子を見ながら、
何故だか、男の子だと確信した私。


そんな確信を、まだ、あなたには話さずにいたけれど、

もしも男の子だったらさって、

早速に、男の子の名前の提案をするあなたに、
なんだか、可笑しくて、嬉しかった。

 

あの頃の私はまだ、
あなたの夢の中に出て来た小さな男の子の話を聞かされてはいませんでしたが、
あなたは、その夢を見た頃から、
私達の子どもの名前を考えていたのでしょうか。

そうして、あの日、
その子が私達の元に来てくれたのだと、
密かに確信を持っていたのでしょうか。

 

あれからの毎年の私は、
あの日のあなたの嬉しそうな顔を思い出しました。
もしも、男の子だったらさ って。

 

今夜もまた、あの日の嬉しそうなあなたの顔を思い出して。

 

胸が温かくて、幸せな七夕の夜。

今夜は星が綺麗です。

 

あの子が生まれ、
毎年、あなたと2人であの子の幸せを願いましたね。

 

あの子は、いつでも笑顔で、
ちゃんと前を向いて、頑張っていますよ。

 

 

 

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