あなたへ
仕事帰りに、買い物に寄った私は、
あなたが好きだった炭酸飲料を買って帰りました。
帰宅早々に、
あなたへのただいまの挨拶と共に、炭酸飲料をお供えしながら、
思えば、とても久しぶりに、炭酸飲料をお供えしたことに気が付きました。
冬の間のあなたへのお供え物は、
無意識に、あなたが好きだったお菓子ばかりを選んでいました。
急に、炭酸飲料を選んだのは、
ここ数日、とても春らしい、暖かな陽気が続いていたからだと思いました。
あなたへのお供え物で、季節を感じるだなんて、
なんだか、変ですが、
あなたへのお供え物も、無意識に、季節と共に、変化しているようです。
こんなふうに、暖かくなると、
炭酸飲料を好んで飲んでいたあなたを思い出します。
あなたは、そちら側で、どんな今日を過ごしましたか。
私は、暖かな風に吹かれながら、
とても、気持ちの良い一日を過ごしました。
こちらでは、もうすぐ、桜が咲く季節になりますよ。