あなたへ
近頃の私は、なんだかとてもフワフワとしたまま、
あなたのことばかりを考えてしまいます。
先日、あなたの夢を見ました。
ここではない何処かへ引っ越した我が家。
家の裏側の玄関を開けると、公園へと続く小道のある素敵なその家で、
あなたも一緒に、家族3人で暮らす夢でした。
ここよりも広く、素敵な家の中、
ピッタリとくっついたまま、
私の側を離れようとしなかったあなたは、なんだかとても可愛いかった。
あなたが家にいるだけで、
なんだかとても安心できる、あの感じ。
あなたがすぐ側にいるという、あの感覚。
私にとっての当たり前だった、あなたの側という場所で、
私は、とても安らいだ気持ちで、夢の中を過ごしていたのでした。
いつもなら、あなたと過ごした夢から覚めると、
素敵だったなって夢を反芻しながらも、
現実へと戻ることが出来る私ですが、
なんだか、今回は、そんなふうにすることが出来ず、
あなたのことばかりを考えてしまいます。
あんなに側にいたのにな
いつでも優しく微笑んでくれるあなたの遺影に向かって、独り言。
あなたは今、何を想っていますか。
私は今、あなたのことを想っています。
夢の中、私の側を離れようとしなかったあなた。
できれば、もう少しだけ、
家族3人のあの家で、一緒に過ごしていたかったですね。