あなたへ
今日、無事に、
あなたよりも1歳多く、年を重ねることが出来ました。
思えば、
漠然と、あなたの年齢を超えることはきっと、出来ないのだろうと、
そんなことを考えていた私が、
こんなに、穏やかな気持ちで、
あなたの年齢を越える日が来るだなんて、思ってもいませんでした。
あなたを見送り、5回目の私の誕生日。
雲の隙間から見える太陽の暖かな日差しと、
心地の良い風を感じながら、
あなたのことを考えていました。
あなたよりも年上になった私ですが、
きっとまた、あなたを想いながら、
泣いてしまう日も、
小さな石ころに躓いて、
格好悪く転んでしまう日もあるのでしょう。
そんな時は、きっと、あの頃と同じように、
あなたの名前を呼んでしまうのだと思います。
そうして、
もう、すぐ側で、手を差し伸べてはくれないあなたを想いながら、
私は、きっと、
ひとりで立ち上がる術を学ぶのでしょう。
年をとる
ではなく
年を重ねていきたい
この年齢に相応しい、経験と知恵を身に付けながら、
いつまでも、あなたが好きになってくれた私のまま、
成長出来たらいいなと思っています。