あなたへ
あの子がアルバイトを始めた頃から、ずっと、
あの子のことを、とても可愛がってくれる方がいらっしゃいます。
度々、あの子へ、褒め言葉を掛けてくださるその方は、
此処に、あなたがいないことを知っています。
あの子への褒め言葉と共に、
お母さんの育て方がいいのね
いつでも、そんなふうに、
私のことまでもを、褒めてくださるそうです。
どんな時でも、
あなたと一緒に、子育てに向き合ってきた私。
何の覚悟も出来ないままに、あなたを見送らなければならなかった私は、
あの日から、
ひとりであの子と向き合いながら、
たくさん悩んだり、迷ったりしながら、ここまで歩んできましたが、
あの子が届けてくれた、私が知らない方の温かさに、
私は、きっと、間違えていなかったのだと、
そんなふうに、
ほんの少し、自信を持って、これからを歩める気がしました。
誰かの温かさが、
こんなふうに、自分の元へ、届くこともあるんですね。
私が知らないところで、応援してくださる人がいること
それはとても、
心のこもった、素敵な贈り物に見えました。
またひとつ、私の掌に、
あなたに見せたい、素敵な宝物を、みつけることが出来ましたよ。