あなたへ
私なら、大丈夫
ひとりで生きていけるよ
そう声に出して言うと、
何故だか、勝手に、涙が溢れ落ちました。
今日の私は、どうかしています。
本当は、あなたを探してしまう。
その手に触れたくなってしまうのに、
今の私は、あなたに、大丈夫だと、伝えたい。
こんな気持ちは、初めてです。
胸の奥が締め付けられて、苦しいのに、
あなたに、寂しいとは、言いたくないのです。
行く先も分からぬままに、
歩を進めようとしているような不思議な気持ちで、
後から、後から、たくさんの涙が溢れ落ちました。
ねぇ、あなた。
この涙は、何なのだろう。
自分でも、よく分からない涙をそのままに、
今の私の心は、悲しく、
でも、静かで、とても穏やかなのです。