冬の色を 覚えていますか
冬の音を 覚えていますか
冬の匂いを 覚えていますか
その瞳に映った景色
その耳で感じた季節
冬の澄んだ空気の匂いを
覚えていますか
一緒に過ごした三番目の冬
出会ってからの月日を見つめながら
同じ未来を思い描いた
あの日のふたりを 覚えていますか
不意に聞かせてくれた あなたの想い
好きの気持ちの先の甘い約束をした
あなたと出会って三番目の冬
帽子に隠した照れた瞳も
耳を擽るその声も
私は よく覚えています
ふたりで思い描く未来が ただ嬉しくて
あなたを見つめ返した あの頃の私は
あなたに何を伝えることが出来たでしょうか
この手を離さないでね
ギュッと握り返した
あの頃のこの手の温もりが
どうか
いつまでも
その胸の中に残っていますように