あなたへ
何日間、あなたと話をしていないだろう。
じっと、カレンダーを見つめて、指を折ってみる。
5年間 + ・・・えっと・・・
やっぱり、やめた。
あなたを見送ってからの私は、いつの頃からか、
あなたと話をしていない間の日数を数えることを、途中でやめて、
空を見上げ、ただ、あなたのことを考えます。
あなたと話が出来なくなってから、10日、30日と、
考えなくとも、その日数を数えることが出来ていた頃の私の方が、
今よりも、もっと、意気込んでいたような気がします。
今よりも、もっとたくさん泣きながらも、
あなたの、その温もりを探しながらも、
あなたの分まで、あの子を守らなきゃ。
強くならなきゃ って。
あの日が、遠くなればなるほどに、
あなたと話がしたくなる。
あの頃よりは泣かなくなった、今の私の方が、
あなたを探し求めているように感じるのは、
あなたが此処にいないということを、
受け入れてしまったからなのでしょうか。
特別なことじゃなくていい。
今日の出来事とか、
天気のこととか、
あの頃みたいに、あなたの声に耳を傾ける。
そんな時間を過ごしたい。
私たちが出会ってから、こんなに話をしないのは、
初めてのことだね。
喧嘩をしても、すぐに仲直りしていた私たちは、
話をしなかったことなんて、なかったもの。
この先ずっと、あなたと話が出来ないままに、
私は、この人生を生きて行くんだね。
ねぇ、あなた。
あと何年経ったら、あなたに逢える?
逢いたいよ。
あなたに逢いたい。
それなのに、私ね、生きたいの。
あなたと話がしたい。
こんなに苦しいのに、
こんなに寂しいのに、
空を見上げれば、
あなたに届けたい言葉は、私、頑張るよって。
でも、今日は、少しだけ、泣いてもいいですか。