あなたへ
晴れた空はいいですね。
ずっと眺めていても、全然飽きない。
青空に浮かぶ雲は、人間と似ている気がしませんか。
同じ雲でも、みんな形が違うの。
空を流れながら、形を変えるところも、
なんだかとても、よく似ている気がします。
だって、
昨日の私と今日の私は、
似ているようで、少しだけ違うもの。
昨日学んだことを今日に生かして、
きっと、少しだけ、毎日、別な私なの。
雲が、広い空を、ゆっくりと旅をしながら、
眺める景色が変わるように、
私だって、昨日と今日では、
見ている景色が違う気がするのです。
ねぇ、あなた。
そこから見たら、今日の私は、どんな形をしていましたか。
綿あめみたいに、ふわふわな雲のような私でしょうか。
それとも、
飛行機雲みたいに、真っ直ぐに伸びた私でしょうか。
今日の私は、
暖かな日差しに包まれて、青い空を見上げたまま、
ぼんやりと、そんなことを考えていました。
午後の暖かな陽だまりは、
なんだか、あなたの側とよく似ていて、
空から目が離せないままに。