春の風を 覚えていますか
春の色を 覚えていますか
春の匂いを 覚えていますか
その髪を揺らす爽やかな空気を
その瞳に映る鮮やかさを
鼻を擽る甘い香りを
覚えていますか
一緒に過ごした三番目の春
あの頃のふたりを覚えていますか
同じ将来を思い描いたあの頃の私たちは
それまでの道のりを振り返るよりも
ずっと先の未来を見ていたね
隣に並ぶその横顔も
逸れないようにと強く握ってくれた
その手の温もりも
私はよく覚えています
この先の未来にも
ずっとあなたが側にいてくれることが嬉しくて
ただその温もりを感じながら
はにかんで俯いたあの頃の私は
あなたに
何を伝えることが出来たでしょうか