メリークリスマス
とても小さな声で
そう声を掛けてみる
今夜の私の声は
きっと彼には届かないだろう
だって
1年の中で いちばん小さな声だもの
そうして
彼には気付かれないように
そっと
クリスマスプレゼントを置いた
明日の朝
どうか彼の枕元に
このプレゼントが届いていますようにと
願いを込めて
きっと今夜の私の声が
聞こえなかった彼は
プレゼントに驚くはず
いつ置いてくれたの?って
もう
その喜ぶ顔を
見ることは出来ないけれど
きっと あの頃と同じ顔で
笑ってくれるだろう
明日はクリスマス
どうか
向こう側の彼が
幸せな気持ちで
満たされますように