拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

歩み -2020年-

あなたへ

 

間も無く、2020年が終わりを迎えます。

この1年を振り返ってみれば、

今年は、なんだかとても、

不思議な1年だったなと感じました。

 

あなたを想いながら過ごす時間は、

あの日から、何も変わらずに、

ゆっくりと流れる時間の中にいましたが、

視点を変えて、

夢へと向かって歩む時間は、とても早く感じました。

 

時に、カレンダーを見つめながら、

過ぎ行く時間の中で、私は、

どれだけ前に歩むことが出来たのかと、自問自答し、

焦って、早足で歩もうとしては転び、

大きな、大きな溜息を吐いた日もありました。

 

それでも、自分を奮い立たせ、

諦めずに、挑戦し続けることが出来た私は、

この1年間、とても頑張ったなって、

今になって、漸く、そんなふうに思うことが出来ました。

 

また、今年は、コロナウイルスという未知のものとの遭遇から、

恐怖との戦いや、

たくさんの我慢を強いられた1年でもありました。

 

今も続く、こちら側での不穏な事態ですが、

この状況を、別な視点から見てみれば、

あの子とのたくさんの時間を過ごすきっかけでもありました。

 

冷凍庫の中に、

アイスクリームを見つけた時のあの子の嬉しそうな顔や、

ゴールデンウィーク中の、

お子様向けのサプライズに、爆笑したあの子の姿。

一緒にコーヒーを飲みながら、

尽きることのないお喋りに、夜更かしをした幾つもの夜。

 

これらの時間は、

状況が違えば、持つことの出来なかった時間なのだと思います。

 

今、私の中に蘇るのは、たくさんのあの子の笑顔。

あの子と過ごした時間は、掛け替えの無い貴重な時間であり、

宝物のような時間だったと振り返っています。

 

この2020年という年は、大変なことも多い年でしたが、

視点を変えれば、別なものが見えてくる、

私にとって、とても不思議な1年間でした。

 

あの子も私も、元気に、

この2020年を過ごすことが出来たことに感謝しながら、

新しい年を迎えたいと思います。

 

そちら側のあなたは、

どんな素敵なものを見つけましたか。

 

きっと、いつか、

私にも、話して聞かせてくださいね。

 

 

 

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