あなたへ
先日、あの子の学校で、オンラインでの授業参観がありました。
この日の授業は、1人ずつ、
自分で設計した建物についてのプレゼン行うという内容のもの。
それぞれが考えた建物は、皆、個性があり、
とても面白い発想のものばかりでした。
画面のこちら側の私は、
あぁ、なるほど
それ、良いねと、皆のプレゼンに、ひとりで頷きながら、
授業参観を楽しみました。
さて、いよいよあの子の順番がやってくると、
何故だか、私の方が緊張してしましましたが、
私の緊張を他所に、
あの子は、堂々とプレゼンを始めました。
声や話し方。
あの子は、そこに、
思わず引き込まれてしまうような独自の世界を作り出しました。
俺、プレゼンするのが好きかも知れないと、
いつかのあの子は、こんな話を聞かせてくれましたが、
たくさんの人の前での堂々としたその姿は、想像以上で、
プロの方みたいだな、などと思ってしまったのは、
自覚以上の親バカだからなのかも知れません。
思えば、学校でのあの子の様子を見ることが出来たのは、4年振り。
あの子が、中学3年生の時以来でした。
画面の向こう側、
堂々とプレゼンするあの子の姿に、改めて、
大きくなったんだなって、なんだか胸がいっぱいで、
ほんの少しだけ、涙が溢れてしまいました。
人前で、堂々と話が出来るところは、あなた譲り。
物怖じせず、落ち着いた雰囲気のあの子の姿に、
あなたの色を感じました。
ねぇ、あなたも、
あの日のあの子の姿を、何処かで見ていてくれたでしょうか。
あの子のプレゼン、とても上手でしたね。