春の風を 覚えていますか
春の色を 覚えていますか
春の匂いを 覚えていますか
その髪を揺らす爽やかな空気を
その瞳に映る鮮やかさを
鼻を擽る甘い香りを
覚えていますか
一緒に過ごした4番目の春
あの頃の景色を覚えていますか
あなたと出会って4番目の春の季節は
家族3人で迎えた初めての季節でした
あの頃の私たちは
色とりどりの季節を眺めながら
これからこの子に
どんな景色を見せてあげることが出来るのだろうかと
たくさんの未来を思い描きましたね
ミルクにも似た甘い匂い
少しずつ力強くなった泣き声
その腕に抱いた小さな温もり
あの春に感じた幼いあの子を
あなたは覚えていますか
歩けるようになったら
お喋りが出来るようになったら
この子が大きくなったら
どんな時間を過ごそうか
私たちが思い描いた未来には
家族3人の幸せの形がありましたね
小さなあの子に笑い掛けるあなたの姿も
あの頃のあなたが思い描いた夢も未来も
私は今でもよく覚えています
私たちが出会って4番目の春は
慌しく過ぎ行く毎日だったけれど
楽しくて とても幸せな毎日でした
キミが将来ひとりで歩むことが出来る日まで
家族3人ずっと一緒だよ
小さなあの子に
そっと語りかけていたあの頃の私は
あなたに何を伝えることが出来たでしょうか