拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

その温もりが消えないうちに

あなたへ

 

あなたの夢を見ました。

 

いつもとは違うあなたの遺影のポーズに、

思わず、遺影をじっと見つめると、突然に、遺影の中から飛び出して、

あなたが此処に帰って来てくれた夢でした。

 

あなたが帰って来てくれたことが嬉しくて、

思わず、あなたを強く抱き締めると、

あなたも、ギュッて抱き締めてくれましたね。

 

片腕で私を抱いたまま、あの子のことも呼び寄せたあなた。

近くに寄って来たあの子を捕まえて、家族3人で、抱き合いました。

 

あなたのその温もりを感じながら、私は、とても幸せな気持ちでいたよ。

家族3人で、一緒にいられることは、こんなにも幸せなんだなって。

 

もう二度と、離れたくなくて、

あなたを強く抱き締めたはずだったのに、

突然に、目が覚めてしまった私に見えたのは、

あなたがいない現実でした。

 

強く、目を閉じて、もう一度、夢の中へ戻ろうとしたけれど、

もう、夢の中へ戻ることが出来ないままに、

あなたの温もりだけが此処に残りました。

 

あなたのその腕の中の感触も、

私を抱き寄せる時のその腕の力も、

何もかもがあの頃のまま、あなたの温もりは、変わらないんだね。

 

逢いたいな。

あなたに逢いたい。

 

あんなふうに、もう一度、

あなたのことをギュッて抱き締めたい。

 

ねぇ、あなた。

今度は、いつ逢えますか。

 

夢の中で感じたその温もりが消えないうちに、

きっとまた、逢いに来てくださいね。