あなたへ
あなたの夢を見ました。
いつもとは違うあなたの遺影のポーズに、
思わず、遺影をじっと見つめると、突然に、遺影の中から飛び出して、
あなたが此処に帰って来てくれた夢でした。
あなたが帰って来てくれたことが嬉しくて、
思わず、あなたを強く抱き締めると、
あなたも、ギュッて抱き締めてくれましたね。
片腕で私を抱いたまま、あの子のことも呼び寄せたあなた。
近くに寄って来たあの子を捕まえて、家族3人で、抱き合いました。
あなたのその温もりを感じながら、私は、とても幸せな気持ちでいたよ。
家族3人で、一緒にいられることは、こんなにも幸せなんだなって。
もう二度と、離れたくなくて、
あなたを強く抱き締めたはずだったのに、
突然に、目が覚めてしまった私に見えたのは、
あなたがいない現実でした。
強く、目を閉じて、もう一度、夢の中へ戻ろうとしたけれど、
もう、夢の中へ戻ることが出来ないままに、
あなたの温もりだけが此処に残りました。
あなたのその腕の中の感触も、
私を抱き寄せる時のその腕の力も、
何もかもがあの頃のまま、あなたの温もりは、変わらないんだね。
逢いたいな。
あなたに逢いたい。
あんなふうに、もう一度、
あなたのことをギュッて抱き締めたい。
ねぇ、あなた。
今度は、いつ逢えますか。
夢の中で感じたその温もりが消えないうちに、
きっとまた、逢いに来てくださいね。