あなたへ
夢の中のあなたの、
強く温かだったその腕の中を思い出していました。
もし、出来れば、あのまま、もう二度と、離れたくなかったね。
今日のあなたは、何を考えていましたか。
そちら側で、寂しい思いはしていませんか。
今日の私は、晴れた空を見上げながら、
あなたのことを考えていました。
きっと、そちら側のあなたも、
時々には、私たちに逢いたくて、堪らなくなるんだね。
だからきっと、あんなに強く、抱き寄せてくれたんだね。
あなたの腕の中には、まだ、私たちの温もりは、残っていますか。
私の腕の中には、ちゃんと、あなたの温もりが残っているよ。
あの夏からの私たちは、
何度こうして、夢の中で抱き締め合って来ただろう。
お互いに、今は別々な場所で存在していることを理解しながらも、
時々には、その温もりに触れて、その姿を見つめて、
その存在を、確認したくなってしまう。
きっとそれは、あなただって同じなんだね。
夢の中、私たちと同じ世界に存在していたあの時のあなたは、
とても、嬉しそうだったね。
本当は、もっと一緒に、生きたかったね。
この世界で、家族3人、もっと色々な景色を見てみたかったね。
遠く、離れ離れになってしまったけれど、
いつでも、あなたを想っているよ。
私たちは、あなたのことが大好きだよ。