拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

この世界に生まれて来た理由

あなたへ

 

この子は、毎日、

どんなに私を幸せな気持ちにさせてくれているのか、

きっと、気付いていないんだろうな。

 

これは、あの子との雑談に笑いながら、ふと、感じた私の気持ちです。

 

あの子が笑っているだけで、

あの子との何気ない時間を過ごせるだけで、

どんなに私を幸せな気持ちにさせてくれているのか、

あの子はきっと、気付いていないんだろうなって。

 

ねぇ、あなたもきっと、気付いていなかったでしょう?

 

あなたが此処にいるだけで、

どんなに私たちを幸せな気持ちにさせてくれていたのか。

 

あなたが思っていたよりもずっと、

あなたのその存在は、

私たちを、幸せな気持ちにさせてくれていたんだよ。

 

あの頃のあなたを想いながら、

此処で笑うあの子を見つめながら、

人は誰しも、そうとは気付かないままに、

たくさんの人を幸せにしているものなのかも知れないなって、

こんなことを考えていました。

 

人は、どうして死ぬのだろう

死んでしまうのに、何故、生まれて来るのだろう

 

これは、幼いの頃の私が抱いていた疑問でした。

 

もしも、この世界に生まれて来る理由があるとするのなら、

きっと、たくさんの人を幸せにするために、生まれて来たんだね。

 

ねぇ。あなたは知っていましたか。

 

この世界に生まれて、誰かに与えた幸せは、

与えてくれた人が、この世界から去った後も、

ずっと、誰かの胸の中に生き続け、

幸せにする力を持ち続けているんだよ。

 

日常の中、何気なく、あなたが言ってくれた言葉たちは、

私たちの中に、宝石のように輝き続け、

今の私たちのことも救ってくれているよ。

 

あの頃のあなたの笑顔は、

今でも、私たちの背中を、押し続けてくれるの。

 

きっと、私たちが知らないところでも、

誰かの中に、あの頃のあなたの言葉や笑顔が、

生き続けているんだろうな。

 

人はきっと誰もが、生まれた日から毎日、

そうとは気付かない間に、

たくさんの人を幸せにしているんだね。

 

ねぇ、あなた。

この世界に生まれて来るって、とても素敵なことなんだね。