拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたから託された想い

あなたへ

 

あなたを見送ってからの私の中には、何度こうして、

あなたの言葉が浮かんできたでしょうか。

 

思い悩んだ時や、苦しい気持ちになった時、

何故だか、突然に、

私の中に仕舞われたあなたの言葉が飛び出して来て、

私に、そっと寄り添ってくれたり、抱き締めてくれたり。

 

なんだか、そちら側のあなたと話をしているかのように、

その時々に胸の中に浮かんだ言葉たちは、

いつでも、的確で、

私を納得させたり、前を向かせてくれるの。

 

ねぇ、あなた

あの夏のあの子は、まだまだ幼かったね

もっと、一緒にいたかったね

 

こんな私の小さな声を、

あなたは何処かで聞いてくれていたのでしょうか。

 

私の身長を超えたことも、

声変わりをしたことも、

靴のサイズも身長も、あなたを越したことも、

あの夏から、

少しずつ成長して来たあの子の姿を知らないあなたを想いました。

 

本当は、もっと一緒にいたかったよね

すぐ側で、あの子の成長を見守りたかったよね

 

12歳までのあの子しか知らないあなたを想い、

ギュッと掴まれた胸の奥に浮かんだのは、

あの夏のあなたが書き遺した言葉の中の一節でした。

 

僕は、何も心配しない気がする

 

私の中に、そっと静かに浮かんだあなたの言葉を反芻しながら、

あの夏のあなたが書き遺したこの一文には、私が考えていたよりも、

ずっと深く、広い意味があるのだと感じました。

 

もしもの時は、あの子のことを頼んだよ

 

何故だか、あの一文に含まれた、

あなたのこんな想いが、伝わってきたように感じたのです。

 

あなたは、私を信じて、あの子を託してくれたんだね。

 

あの一文から読み取れたあなたの想いに、涙が溢れてしまうよ。

あの夏のあなたは、どんな顔をして、あの文字たちを綴ったのだろう。

 

涙が溢れてしまうけれど、

しっかりと涙を拭いて、あなたの分まで、

あの子の成長を見守るからね。

 

 

 

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