あなたへ
最近のあの子は、連日に渡り、
設計の課題に取り組んでいます。
2年生になって、初めての設計の課題です。
1年生では、住宅の設計を勉強してきましたが、
2年生では、施設の設計を勉強するのだそうです。
設計の課題があるんだよね
今、いいこと思いついたよ
こんな土地で、こんな条件なんだけどね
こんな建物があったら面白いよね
突然に、あの子の中で思いついた建物について、
話して聞かせてくれたのは、数日前のことでした。
これまでは、既に完成した設計図を見せてくれていたあの子。
こんなふうに、ゼロから設計図を手掛けるところを見るのは、
今回が初めてのことでした。
なんとなくのビジョンから、
次々に膨らむあの子の発想には、とても驚かされました。
これ、どうかな
思い浮かんだアイディアを話してくれるあの子の声に耳を傾けてみれば、
そのどれもが、私には持ち合わせてはいない素敵な発想です。
あの子の声に耳を傾けた時間は、なんだか、
あの子だけに見えている世界を一緒に見ているような、
不思議な時間でもありました。
紙の上に描かれるのは、あの子にしか創ることの出来ない世界。
あの子が勉強していることを、知れば知るほど、
たくさんの夢が詰まった素敵な世界であることを感じます。
「つくる」って、本当に素敵な世界だね。
今回のあの子は、どんな建物を創り出すのでしょうか。
設計図の完成までには、もう少し、時間が掛かるようですが、
完成がとても楽しみですね。