拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

今のあなたが感じているもの

あなたへ

 

今のあなたには、

どんなものを感じることが出来るのだろう。

 

こんなことを考えたのは、いつのことだっただろう。

 

きっと今のあなたには、

私には感じることの出来ないものを、感じているんだろうなって。

 

例えば、この世界に生きる私たちは、

瞳に映ったものや、耳に届いた音や声を聞いて、

様々なことを知ることが出来るけれど、

きっとあなたは、それ以上に、もっと広く知る術を持っていて、

私たちよりも、もっとたくさんのものを感じることが出来るの。

 

例えば、声だけじゃなくて、

私たちが放つ想いが、色や音になって、

あなたには、それを感じることが出来るのかも知れない。

 

だって、そうじゃなかったら、

あんなふうに、そっと静かに寄り添ってくれることなんて、

出来ない筈だもの。

 

涙が溢れ落ちそうな瞬間に、

ふわりと温かい温度に包まれたことは、

これまでに、何度あっただろう。

 

きっとあなたは、

声には出さないままの私の想いを知る術を持っているから、

あんなふうに、抱き締めてくれることが出来るんだね。

 

あなたの名前を呼ばなくても、

此処にいるよって、

そんなあなたの声が聞こえてきそうな温かな温度を、

そっと伝えてくれていること、知ってるよ。

 

今のあなたには、どんなものが見えますか。

今のあなたには、どんな音が聞こえますか。

 

もしも、今のあなたが感じるものが、色であるのなら、

出来るだけ綺麗な色を映していたい。

 

もしも、今のあなたが感じるものが、音であるのなら、

出来るだけ美しい音を聞いていて欲しい。

 

泣いている時も、笑っている時も、

どんな時の私も、あなたに、素敵なものを届けていたいな。