拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

3年と4か月

あなたへ

 

3年と4か月。

 

これは、あなたと一緒に過ごした月日よりも、

長くなったあの子との月日です。

 

そっか

いつの間にか、

あの子と過ごす時間の方が、長くなっていたんだな

 

何故、これまで、一度も気が付かなかったのか、

漸く、その節目を超えていたことに気が付いた私は、

何故だか、泣き出しそうな気持ちで、

この3年と4か月の月日を振り返りました。

 

あの夏のあなたの年齢に追いつき、

やがて、あなたの年齢を追い越した私。

 

あなたと過ごした分だけの月日に並び、

やがて、その月日を追い越したあの子との時間。

 

生きることは、その全てにおいて、

あなたを追い越していくことで、

それは、此処に生きている証でもあるはずなのに、

胸の奥に、泣き出したい気持ちを見つけたのは、

何故だったのでしょうか。

 

もう、増えることのなくなってしまった、あなたと過ごした月日を数えては、

これから先の私も、きっとこうして、

様々に視点を変えた節目を見つけていくのでしょう。

 

その度に、私はきっと、胸の奥に、

泣き出しそうな気持ちを見つけていくけれど、

私はきっと何度でも、あなたの分まで生きると決意して、

初めてあなたに報告をした、あの日のことを思い出すのだと思います。

 

あの子と共に、この世界で元気に暮らせることが嬉しくて、

あの子と共に、笑い合えることが嬉しくて、

日々、少しずつ、成長を見せてくれるあの子のことが、とても愛おしい。

 

あなたはもう、此処にはいないけれど、

あの日、流した涙をもう一度、この胸へと刻み直して、

この世界であの子と共に、元気に暮らせることに感謝しながら、

あなたの分まで、大切に、歩んで行くよ。