拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

新しい楽しみ

あなたへ

 

今のあの子の髪は、これまでの中で、一番、長くなりました。

そして、

パーマを楽しんでみたり、

カラーを楽しんでみたりしたあの子の髪は、

これまでの中で一番、傷んでいるようです。

 

傷んでいるお陰で、

絡んで、解けなくなってしまった髪を解いてあげたのは、先日のこと。

 

随分、長くなったあの子の髪を解きながら、思い出していたのは、

私が幼かった頃に、お人形遊びをしていたことでした。

 

今のあの子の髪は、一番長いところで、肩よりも下に伸びています。

この長さなら、どんな髪型にアレンジ出来るだろうかと、

あの子の髪を解きながら、私の妄想は、膨らんでいきました。

 

今度、髪を結んでみても良い?

 

こんな私の言葉に、嫌がるかと思いきや、

あの子は、快く了承してくれると、

実は、やってみたい髪型があると言うではありませんか。

 

コーンロウ

 

初めて聞くその言葉に、インターネットで検索してみると、

髪をいくつかにブロック分けし、

ブロックごとに、髪を編み込んでいく髪型のようでした。

 

難しそうではありましたが、折角の機会です。

そのやり方を詳しく調べ、

昨夜の私は、初めて、コーンロウなるものに挑戦しました。

 

過去の経験とは、なんでも役に立つものです。

私のこの人生の中で、

最も、自分の髪型を研究していたのは、高校生の頃。

自分で編み込みが出来る様になったのは、丁度、その頃のことでした。

 

あの頃の経験を生かし、あの子の髪を少しずつ掬いながら、

1ブロックずつ、編み込んでみます。

 

なんて楽しい時間なのでしょうか。

小さな頭のお人形の髪を結ぶよりも、ずっと扱いやすく、

遥かに楽しい時間を満喫しました。

 

あの子の髪を結びながら、

ふと、蘇ったのは、私が幼かった頃の、父との時間でした。

 

お人形の髪を、様々にアレンジすることが大好きだったあの頃、

少し長めだった父の髪を、可愛い飾りのついたヘアゴムで結んだ記憶。

飾りのついたヘアゴムを、生まれて初めて髪に結んだ父は、

女の子は、こんなに重いものを頭に付けているのかと、笑っていました。

 

あれは、たった一度だけ、父の髪を結んで遊んだ時間でした。

 

さて、今回、初めて挑戦したコーンロウという髪型は、とても細かい作業でした。

時間は掛かりましたが、初めてにしては、まあまあの出来と言ったところでしょうか。

 

練習を重ねれば、もう少し、上手に出来るようになるのかも知れません。

出来上がりを見たあの子は、とても気に入ってくれた様子。

次回は、もう少し複雑なやり方にしてほしいとのリクエストまで頂きました。

 

これから、暫くは、

あの子の髪で遊ぶという、新しい楽しみが増えそうです。

 

 

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