あなたへ
あの日から、7年が経ちました。
今日は、あなたを想う日。
この手の温もりを絶対に忘れないと誓って、
大好きなあなたの大きな手を握り締めたこと。
優しく微笑んで眠る、あなたの姿を見つめ続けたこと。
あの日のことを思い出していました。
あなたは今、どんなところにいますか。
あなたは今、どんなところで笑っていますか。
空を見上げて呟いた、
愛しているよのこの声は、
あなたのところまで届いたでしょうか。
あなたが此処にいないままに、
私は、よくここまで、生きてくることが出来たな
ふと、こんなことを考えたのは、今朝の私でした。
あなたと出会えたから、
出会うことが出来た人たちに、支えられ、守られて、
やっとの一歩を踏み出したことや、
あなたを置いて歩みたくなどないと、
必死に、あの夏のあなたに手を伸ばしたこと。
あの夏からの私が生きてきた時間は、
前を向いたり、後ろを向いたりと、不器用に生きた時間だったけれど、
あなたが此処にいてくれなければ、私は、生きては行けないと、
本気でそう考えていた7年前の私は、
ちゃんとここまで、生きてくることが出来ました。
今、私の目の前に続く道は、
あなたと出会うことが出来たから、見つけることが出来た道です。
あなたが、私をたくさん愛してくれたから、
私は、私の『前』を見つけることが出来たのだと思います。
この人生には、もう、
4つ年上のあなたと一緒に見ることの出来る景色は、
準備されてはいないけれど、
どこかに、あなたのその手の温もりを感じながら、
ゆっくりと歩んで行けたらいい。
あなたにも見せてあげたい素敵なものを、
ゆっくりと拾い集めながら、
一歩ずつ、大切に歩んで行きたいな。
時々には、何処かにあなたを探しながら、
きっとまた、泣いてしまうこともあるけれど、
この7年間を、ちゃんと生きることが出来た私なら、
この先も、きっと大丈夫だと、ふと、そんな気がしました。
私ね、この人生で、色々なものを見てくるね。
なんだか、涙が溢れそうだけれど、
しっかりと前を見つめて生きるから、
あなたも、きっと何処かで笑っていてね。
いつでも、愛しているよ。
この世界に生まれ、私と出会ってくれたあなた。
あの子に、生をくれたあなた。
ありがとう。
あなたのその手の中に、
たくさんのこの愛が届きますように。