拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あなたと歩んだ時間の続き

あなたへ

 

これから、ずっとひとりか・・・

 

無意識に、

こんな言葉を小さく呟いてしまったのは、先月の私でした。

 

これから先の未来、

あの子が巣立って行った後から始まる新しい生活を想像しながら、

無意識に口から出てしまった私の小さな声を、

あなたは、聞いていたのでしょうか。

 

自分の声にハッとして、あなたの顔を見つめてみれば、

あの時のあなたは、ほんの少しだけ悲しそうにも、

苦笑いをしているようにも感じました。

 

あっ違うの

違うんだよ

私は、ひとりでいいの

だって、私が決めたんだから

 

思わず掛けたあの時の私の声も、

あなたはちゃんと、聞いていてくれたでしょうか。

 

あの子が巣立った後から始まる、ひとりの時間の長さなど、

とっくに覚悟を決めたつもりでいたはずなのに、

無意識に弱音を吐いてしまうだなんてね。

あれは、私は、まだまだなのだと思い知らされた瞬間でした。

 

あれから、1ヶ月と少しが経ちました。

あれからの私は、

新しい視点に出会ったり、新たな挑戦をしてみたり、

時には、自分を内観するような時間を持ちながら過ごして来ました。

 

相変わらず、ゆっくりと歩む私ですが、

振り返ってみれば、今の私は、

あの頃の私とは、少しだけ違う世界を見ているように思います。

 

今思えば、あの日の出来事は、

新たな自分と出会うきっかけに繋がったのだと感じました。

 

此処から先へ歩んで行けば、

時々には、またあんなふうに、

無意識に弱音を吐いてしまう日が来るのかも知れません。

 

でも、心配しないで。

私は大丈夫。

 

弱音を吐いた後の私は、きっと、こうして、

思いもしなかった素敵な景色に出会えているはずだから。

 

あなたは、ただそこから、笑って見ていてね。

 

あなたと手を繋いで歩んだ時間の続きには、

きっといつでも、

素敵な色を染め続けて見せるから。

 

 

 

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