拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

得体の知れない音の再来

あなたへ

 

ねぇ、あなた。

またあの音が聞こえました。

 

ある日突然に聞こえた、得体の知れない音についての手紙を書いたのは、

先月のことでしたが、

再びあの音が聞こえ出したのは、数日前のことでした。

 

前回は、玄関から始まった得体の知れない音でしたが、

今回は、キッチンから聞こえました。

 

前回よりも、少し音が大きくなったような・・・

そして、前回は、床の方から聞こえていたその音が、

今度は、天井の方から聞こえてきたのです。

 

あの子が、棚の上などを捜索してくれましてが、

今回も、特に不審な動きをするものは何も見られなかった様子。

相変わらず不定期に、そして、

私たちが近づくと、音が鳴り止むことも、前回と全く同じでした。

 

一度だけの出来事であれば、いつかは忘れ去られる出来事だったのでしょうが、

二度ともなると、なんだかちょっと気になります。

 

原因は何だろうね

 

あの子と2人で話し合いながら、やがて、

これは私たち2人にしか聞こえない幻聴のようなものではないかと、

言い出したあの子。

もしもそうなら、少しだけ怖いような気がしますが、

何故だかあの子は、最後に思いもよらない言葉を付け足しました。

 

ロマンティックだね と。

 

言葉とは、本当に不思議なものです。

あの子の言葉に笑いながら、なんだかこの不思議な現象が、

だんだんと、ロマンティックなものへと思えてきました。

それなら、このロマンティックな音が、今度は何処から聞こえてくるのか、

楽しみに待ってみようかしらって。

 

この得体の知れない音は、

前回同様に、 2、3日鳴った後、また静かになりました。

 

いつの日か、原因が分かる日が来るのでしょうか。

もしも、この音の正体が、生き物であるのなら、

出来るだけ小さくて、可愛らしい姿を期待したいなと思います。

 

 

www.emiblog8.com