拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

私の家族

あなたへ

 

私の家族って、本当に素敵だな。

 

今日の私は、こんな温かな気持ちで、空を見上げていました。

 

あぁ、もう!嫌だよ

全部、嫌だ!

 

盛大に弱音をぶちまけた私の言葉を、ただ黙って聞いてくれたのは、

いつの頃のあなただったでしょうか。

 

自信を失くして座り込んだ私の声を聞きながら、

あの時のあなたは、勇気を分けてくれるみたいに、

優しく抱き締めてくれましたね。

 

存分に弱音を吐き切って、空っぽになった私の胸の中に、

あなたが詰め込んでくれたのは、魔法の言葉でした。

 

私の背中を優しく、そして、力強く押してくれるあなたが側にいてくれたから、

どんなに困難だと思えた道でも、

勇気を持って、前へと歩んで来ることが出来ました。

 

あなたを見送り、どんなに苦しくとも、私には、もう、あんなふうに、

素直に弱音を吐ける場所はなくなってしまったけれど、

本当に落ち込んだ時や、苦しい時、

あの子はいつでも、あの子のやり方で、私を救ってくれます。

 

あの子のやり方は、いつでも刺激的で、とても大胆。

私の中での当たり前の常識を覆して、全く別な景色へと変えてくれるのです。

 

あの子の発想には、いつも驚かされてしまうけれど、

思えば、あの子はいつでも、

私にとって、それが必要になったタイミングで、

私の中に作られた常識を次々に壊して、

目の前の景色を、一気に変えてくれるような気がします。

 

優しく寄り添って、力強く背中を押してくていたあなたと、

いつでも、思いもよらなかった方法で私を救ってくれるあの子。

 

そこに込められた2人の想いは、私の大切な宝物です。

 

今の私が、こんな気持ちで空を見上げることが出来るのは、

大切なあなたとあの子のお陰だよ。

 

私の家族って、本当に素敵だな。

 

私ね、あなたとあの子が私の家族であることが、

とても誇らしいよ。