拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

人生とは

あなたへ

 

人生って、なんだろう。

あなたにとって、人生とは、どんなものでしたか。

 

もしも今、そちら側のあなたへこんな問いかけをしたのなら、

あなたは、どんな答えをくれるのでしょうか。

 

この世界での人生を全うし、

別な世界にいる今のあなただからこそ、

此処で歩んだ人生について、見えるようになったものや、

分かったことも、きっと、たくさんあるんだろうな。

 

人生について、ふと、こんな視点を見つけた私は、

あなたの顔を、じっと見つめてみました。

 

もしも今、そちら側のあなたから、人生についての話を聞けるとしたのなら、

どんな視点を持つことが出来るのだろうって。

 

どんなに待ってみても、あなたからの答えなど、

聞こえてはこないと分かっていながらも、

あなたから目が離せなくなってしまったのは、

あなたがとても優しい顔で、見つめ返してくれたから。

 

あなたは、こうして不意に、

とても優しい顔でこちらを見つめ返してくれるから、

つい、期待してしまうんだ。

今日だけは、特別をくれるのかも知れないなって。

 

どんなに待ってみても、今日のあなたも、無言を貫いているから、

負けずに私も、無言であなたを見つめ続けてみる。

 

今日もまた、その声は聞こえないままに、

ただ、微笑みだけをくれたあなたをじっと見つめ続けた私が、

ひとつだけ、分かったことがあるとするなら、

人生は、楽しんだ方がきっと、上手くいくってこと。

 

あなたとの静かな時間は、時々不思議で、こんなふうに、

ふと、胸の奥に言葉を見つけたりもします。

 

何の証拠も残さないように、自分の声かのように錯覚させるのが、

今のあなたのやり方であるとするのなら、

今日は、あなたからの特別が、私に届いたということなのでしょうか。

 

不確かなまま、僅かな期待を込めて、

私のこれからについてを、思い描いてみました。

 

胸の奥に見つけた言葉をギュッと抱き締めて。