拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

小さなありがとうの気持ち

あなたへ

 

『KANATA』

この物語を描いたのは、昨年のことでした。

あなたも読んでくれたでしょうか。

此処に載せれば、きっとね、あなたのところまで届く気がして。

 

ここ数日を掛けて、職場でのことをゆっくりと振り返りながら、

あのお話を描いていた頃のことを思い出していました。

あの頃も、随分、辛い時期だったなって。

 

あの頃の私の中に、行きたくない の、とても大きな波がやって来ていたのは、

あの鈍い痛みを、

連続で絶えなければならなかった時期だったからなのかも知れません。

今度はこれか、とか、次は何があるのだろうとかね。

 

吐き気すら覚えるようなしんどさが付き纏う中、

ふと、私の中に浮かんだのは、あの『KANATA』の世界でした。

 

此処から、ずっとずっと先の未来。

おばあちゃんになることが出来た私は、どんな私なのだろう。

その頃には、とっくにここを辞めていて、

そこへ辿り着くまでの間には、もっと色々な景色を見てきた私なんだろうな。

 

そこにいる私は、それまでに、

どんな素敵な景色を見つけることが出来たのだろうって。

 

どんな道のりを歩んだら、そこへ行けるのかの明確な答えは出せないまでも、

思い描く場所に辿り着いたずっと先の未来の私の姿を想像することで、

大まかだけれど、それまでよりも、

より具体的なものが見えてきたようにも感じました。

 

それから、

あの物語を描きながら、もうひとつ見つけることが出来たのは、

この世界で、もっとたくさんの物事に挑戦し続けていきたいと、

こんな、私が知らなかった私でした。

 

時々には、あなたの温もりを何処かに探しながら、

時々には、泣きながらでも良い。

それでも、この世界で、生がある限り、挑戦し続けてみたいって。

 

こんな私に出会えたことで、

未来の私が、何に出会い、どんなことに挑戦していくのかを、

楽しみにも感じていました。

 

あの物語を描いていた私には、まだ見えなかったものが、

今、此処にあります。

 

もう、二度と戻りたいとは思わないけれど、

これらの視点を持つことが出来たのは、

あの環境のお陰だったとも言えるのかも知れません。

 

どんなに嫌な環境下であっても、そこで見つけることが出来るものは、

たくさんあるのかも知れませんね。

 

たくさん辛い思いもしたけれど、

あの場所を卒業し、私の中での区切りをつけることが出来たことで、

漸く、私の中に、

あの場所への小さなありがとうの気持ちを見つけることが出来ました。

 

 

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