拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

半徹夜の日々を振り返りながら

あなたへ

 

あの子と雑談をしながら、

模型作りの日々を思い出していました。

 

少しバタバタとしていて、

なかなかあなたへ報告をすることが出来ませんでしたが、

あれから、模型はほぼ完成を迎え、学校へと運び込まれました。

まだ手を入れる部分はありますが、繊細な部分でもあるために、

残りは学校で仕上げるのだそうです。

 

実は今回の作品は、本来なら、

私が見ることの出来ないはずだった作品でした。

 

最後の作品になるから、全てを自分のやりたいように仕上げたい。

こんな発想から、

あの子はひとりで挑戦することに決めたようですが、

これまで、学んできたことの総仕上げとなる今回の制作は、

大掛かりなものになるため、

数人のグループで仕上げるのが一般的なやり方なのだそうです。

 

グループでの制作になる場合には、その全てを学校で仕上げますが、

あの子はひとりでの作成であったため、家で作成することが出来たようです。

 

あの子のお手伝いをする中では、苦労したこともありましたが、

こうして改めて振り返ってみると、

あの子と2人で笑ったことばかりが蘇ります。

 

また、今回の作品では、

あの子がプラモデルを作っていた頃の経験が役に立ったり、

私のハンドメイドの経験が役に立ったりと、

それぞれのこれまでの経験の中で培ったものが、

応用されるような機会でもありました。

 

過去の経験というのは、本当に、

ひとつも無駄になることなど何もないのだなと、

改めて、感じる機会でもあったように思いました。

 

家に持ち帰って来ることが出来ない程に大掛かりなあの作品を見る機会は、

もう、私にはありません。

 

完成した姿を見ることは出来ませんが、

そこへ辿り着くまでのお手伝いが出来たこと。

とても嬉しく思っています。

 

あなたにも見せてあげたい景色をまたひとつ、

此処に拾い集めることが出来ました。