拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

ちょっと恥ずかしかった出来事

あなたへ

 

車を運転しながら、ふと思い出して、笑ってしまったのは、

私が失敗してしまった、ちょっと恥ずかしかった出来事。

 

あれは、平日の昼間に、車に乗って外出をした日のことでした。

 

向こう側から走ってくる対向車を、思わずじっと見つめてしまったのは、

あの子の車とよく似た車が走ってきたからでした。

 

車種も色も、ナンバーも、あの子の車と同じ。

まだ学校にいるはずのあの子が何故、

こんなところにいるのだろうかと疑問に思いましたが、

きっと何かの事情で授業が早くに終わったのだろうと考えました。

 

対向車があの子の車だと疑わず、すれ違う瞬間に、

笑顔で元気よく手を振った私。

 

そうして、もう一度よく運転席を見てみると、

なんと全く知らない方が運転していたのです。

 

え?誰?

みたいな顔をした対向車の方。

 

え?誰?と、自分の目を疑ったあの時の私もまた、

あの方と全く同じ顔をしていたのでしょう。

 

『え?誰?』

が重なり合ったまますれ違った2台の車の間には、

奇妙な空気が流れていました。

 

せめて、手を振る私に気付かずに通り過ぎていてくれたのなら、

これほどまでに、恥ずかしいエピソードとしては残らなかったのかも知れません。

 

ですが、バッチリと目が合ってしまったことで作り出されてしまった、

あのなんとも言えない空気感は、

失敗してしまった私の恥ずかしさと気まずさを倍増させ、

時々思い出してしまうエピソードとなりました。

 

あの日、学校から帰って来たあの子にも報告しながら、

2人で爆笑です。

因みに、あの時のあの子は、

ちゃんと学校で勉強していたそうです。

 

あの日の出来事を報告するには、なんだか恥ずかし過ぎて、

あなたには秘密にしていましたが、

心配性なあなたの笑顔を思い浮かべながら、

あなたにも、あの日のことを話してみたくなりました。

 

この数ヶ月、私は、たくさん泣いていたけれど、

でも、こんなふうに笑ってもいたよ。