拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あの子コーチによるボクシングレッスン

あなたへ

 

やだ!なにこれ!楽しい!

 

叫び声にも近い私の歓声は、

あなたのところまで届いたでしょうか。

 

あの子のボクシンググローブを、

興味本位で付けさせて貰ったことから始まったのは、

あの子コーチによるボクシングレッスンです。

 

はい、ワンツー!ワンツー!ワンツーフック!

脇を締めて!

拳は顔の前だよ!

ガードを意識して!

ちゃんと狙って!

 

あの子コーチの声に合わせて、パンチを出します。

フォームを意識して、狙いを定めて。

何度も繰り返すうちに、ほんの僅かにずつではありますが、

なんとなくコツが掴めてきました。

 

そうして私は、思わず歓声を上げたのです。

やだ!なにこれ!楽しい!と。

 

考えてみれば、私にとっての体を動かす機会と言えば、

全てがひとりで出来るものであったように思います。

 

ボクシングを初めて体験したことで、

ストレッチとも散歩とも、ダンスとも違う爽快感が、

そこに存在することを初めて知ることが出来ました。

 

やりたいことをやりなさい。

私たちは、いつでもこんなふうに、あの子の背中を押してきましたね。

 

あの子が新しい物事へと挑戦した先には、

それを見守る私たちにも必ず、新しい景色が待っていてくれました。

それはいつでも、予想を遥かに超えた素敵な景色でしたね。

 

今回、あの子がボクシングの世界へと足を踏み入れたことで、

此処に生まれたのは、新しい時間。

思わず時が経つのを忘れてしまうほどに、楽しい時間が流れているのです。

 

次はいつ遊べる?

 

最近の私は、こんな言葉をあの子に掛けながら、

次のボクシングレッスンを楽しみに過ごしています。

 

きっと、あの子もこんな気持ちで、

次のジムへ行く日を楽しみに過ごしているんだろうな。

 

あの子と過ごす時間の中、

あの子の中に存在する気持ちも知れたようにも感じています。

 

 

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