拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

ジンクス

あなたへ

 

あぁ、くしゃみが出ちゃった

それも、2回

 

不意に出てしまったくしゃみに、僅かに落胆したのは、

今週が始まったばかりの月曜日の私でした。

 

月曜日にくしゃみをすると、良くない出来事が起こるのだと、

こんな言葉を目にしたのは、いつのことだっただろう。

それから、

くしゃみが2回連続で出ると、悪い噂をされていると、

こんなジンクスがあることは、きっと、あなたも知っているでしょう。

 

あなたはきっと、私のこんな言葉に、笑うんだろうな。

そんなの迷信だよって。

 

私だって信じているわけではないけれど、

なんとなく、気になってしまうではありませんか。

良くない出来事が起こるとされた上に、

悪い噂をされているだなんて、それじゃ、あんまりです。

 

くしゃみに纏わるジンクスを調べてみれば、地域や国によっても、

様々に諸説があるようですが、

そこに嬉しくないジンクスがついて回ってしまうのは、

昔の流行病なんかが関係しているからのようです。

そして、

昔の日本では、くしゃみをすると鼻から魂が抜け、

早死にをすると信じられていたという話も目にしました。

 

時代背景から、様々にくしゃみに関するジンクスが生まれたようですが、

時代と共に、それらは迷信とされるようになってきました。

 

ジンクス=迷信、であるのなら、

ジンクスと呼ばれるそれらは、

全部が素敵なのものであったら良いのになと、ふと、こんなことを思いました。

時代と共に変わりゆくジンクスがあっても、

良いのかも知れないなって。

 

だからね、

私が新しいジンクスを考えてみました。

 

月曜日のくしゃみは、

その週が毎日ワクワクの連続の週になる。

 

2回くしゃみをしたら、

愛している人から2回、愛の言葉を囁かれる。

 

なんて、こんな私の提案に、

あなたは、どんな顔で笑うのでしょうか。

 

でもね、

今日の私が考えたこのジンクスも、100年後には、

当たり前のものとなっているかも知れませんよ。

 

だって、ジンクスと呼ばれるそれらって、

昔の人がこう言ったのよという言い伝えではありませんか。

 

今から100年が経ったのなら、

私だって、その時代に生きる人たちにとっての昔の人だもの。

 

その頃には、私はもう、この世界にはいないけれど、

月曜日にくしゃみをした誰かが、ワクワクした気持ちになってくれたら、

月曜日に、2回のくしゃみが出てしまった人は、

更にワクワクとした気持ちで、新しい1週間を過ごしてくれたら、

このジンクスを考えた私も、なんだか嬉しいではありませんか。

 

それから、いつでもくしゃみをする時は、

5回、6回と連続だったあなたみたいな方用にも、ジンクスを考えてみました。

 

連続で、たくさんのくしゃみが出た時は、

周りの人たちを笑顔に出来る。

 

こんなジンクスはどうでしょうか。

 

でもこれは、強ち、迷信ではないとも言えるのかも知れませんよ。

だって、毎度のあなたの連続のくしゃみに、私たちは、笑ってしまったもの。

 

今日は、一段と長いね

とか、

今日は、いつもよりも少ないねってさ。

 

あなたはくしゃみをするだけで、

いつでも私たちを笑顔にしてくれていたのよ。

 

ジンクスには、ちょっと落ち込んでしまうものもあれば、

なんだか幸せな気持ちになれるものもあります。

 

未来の誰かが幸せな気持ちで過ごすことが出来るように、

ちょっとだけ落ち込んでしまうようなジンクスは、

素敵なジンクスへと書き換えて、

ずっと先の未来の人たちへの贈り物にすることが出来たら、

なんだかとても素敵ですね。

 

因みに、今週が始まってから4日が経ちましたが、

特に、良くない出来事が起きることもなく、

穏やかに過ごしていますので、ご安心を。