あなたへ
あぁ、このまま冬眠してしまいたい
これは、ここ最近の私の朝の思考です。
なんてこんなことを言ったら、
あなたはどんな顔で笑うのでしょうか。
この冬はとても寒い気がすると、先月の私はこんな手紙を書きましたが、
ここ最近の私は、無意識に、お布団を頭まで被って眠っているようで、
朝、目が覚めると、頭までもがとても暖かです。
お陰で、この冬の、お布団から出たくない願望は、
より一層高まっているようにも感じるのです。
重い瞼を僅かに開いて、まず初めに、
このまま春まで眠っていたいと、
こんなことを考えてしまうここ最近の私の朝の思考を、
冬眠願望と名付けることにしました。
そして、ここ最近のあの子もまた、
寒い冬だからこその行動が見られるのです。
朝だよ
起きて？
こんな私の声に無反応なあの子のお布団を引き剥がせば、
目を閉じたままのあの子は、
起こす前よりも、しっかりとお布団に包まってしまうのです。
その形がなんだか、ミノムシのようにも見えることから、
これを朝のミノムシ現象と名付けることにしてみました。
自分の中だけで、こっそりと言葉を作ってみたのは、
朝の寒さが、ちょっとだけ楽しくなるように、
私なりの工夫です。
こちらでは、冬至を過ぎ、少しずつ日が長くなってきましたが、
寒さは、まだまだこれからと言ったところでしょう。
これからまだ暫くは、冬眠願望との戦いが続きそうですが、
冬の寒さがなければ、桜は咲きません。
桜の景色を楽しみに、私なりに冬の寒さと向き合いながら、
過ごしていこうと思います。
