拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

8という数字と私たち

あなたへ

 

8月に出会って、8月にいなくなってしまったあなた。

8月に出会って、16年間を一緒にいてくれたあなた。

 

私たちと、8という数字は、

とても深い繋がりがあるのかも知れませんね。

 

だって、ほら、

16を2つに分けると、8と8になるでしょう?

 

あなたを見送ってからのこれまでのことを様々に振り返りながら、

あの夏からの8年間を節目として、

大きな切り替わりが起こっていると感じたのは、先日のことでした。

 

私が、新しい道へと大きな一歩を踏み出したのも、

あなたを想って涙を流すのは、これで終わりにしたいと、

こんな気持ちを初めて見つけたのも、

あなたのものを整理しようと決めたのも、

あなたを見送ってから8年間を過ぎてからのこと。

 

それから、あの子の巣立ちの時期もそうです。

あの子が選ぶ道によっては、

7年でも9年でも、或いは、5年という時期でもあり得たはずなのに、

何故だか8年間という節目を過ぎた今の時期なのです。

 

あの夏から8年間を掛けて、

ゆっくりと積み重ねてきた様々な物事が形となって、

ある種の完成の第一段階を迎え、

此処に見えるのは、新たな景色の始まりのようにも感じています。

 

そう。

物語で例えるのなら、

あなたを見送ってからの8年間は、第一章。

そして、9年目である此処に流れる時間は、

第二章の始まりであるとも言えるのかも知れません。

 

こうして振り返ってみると、

第一章から第二章への切り替えの時期でもあった昨年の夏の頃に、

あなたを想い、泣いてばかりいたのは、

これから始まる泣かない物語を歩むための準備であったとも言えるのでしょう。

 

だって、あれから、秋が過ぎ、冬の季節には、

あなたを想って涙を流すのは終わりにしたいと、

そんなふうに涙を拭いた自分に、初めて出会うことが出来たのですから。

 

あなたが見せてくれる景色には、

何故こんなにも、8という数字が関係しているのでしょうか。

 

偶然にしては全てが出来過ぎているような気がして、

そこには、必然的な何かが隠れているようにも感じてしまいます。

 

8という数字は、末広がりの意味から、

縁起の良い数字として知られていますが、

8という数字と、龍とは繋がりがあるとも言われているようです。

 

では、私たちは、縁起の良い深い繋がりの元、

結ばれたと解釈することが出来ますが、

そうすると、あなたは実は、初めから龍だったのでしょうか。

 

それなら、あの子は実は、

龍の血を引く子なのかも知れないな どと、

8という数字に関連付けながら、様々に思いを巡らせてみれば、

なんだか脱線気味な方向へと思考が逸れてしまいましたが、

今の私には、まだ見つけることの出来ない秘密が、

そこには隠されているのかも知れませんね。

 

きっと、その答えを見つけられるとするのなら、

既に始まりを迎えた、

この第二章の物語の終わりを迎えた頃なのでしょう。

 

あの夏から16年が経てば、

あなたと共に歩んだ時間と同じ長さを、

あなたがいないままに、この世界で過ごすことになります。

 

そこにいる私は、

どんな気持ちであなたを想うのでしょうか。

 

そこで初めて感じることの出来る気持ちも楽しみに、

歩んで行けたらいいなと思います。

 

 

 

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