拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

この世界での私たちの本当の姿

あなたへ

 

あなたの夢を見ました。

 

夢の中のあなたは、

何故だか私のすぐ後ろにピタリとくっついて、

そのまま一緒に歩く夢でした。

 

現実世界であれば、とても歩き難い格好なはずだけれど、

私が歩き出すと、いつの間にか、あなたの気配は消えていて。

 

私ひとりで歩いているような感覚だったけれど、

夢の中の私は、

あなたがすぐ後ろにいてくれるから大丈夫って、

ピョーン!ピョーン!って軽快に飛び跳ねながら、

前へと進んだのでした。

 

現実世界であんなことをしたら、きっと転んでしまうだろうなって、

こうして思い出してみても、

笑ってしまうくらいに豪快な進み方だったけれど、

あなたが側にいてくれるから、私は絶対に転ばないのだと、

そんな気持ちが印象的な夢でもありました。

 

目が覚めて、夢の中でのあなたとの時間を反芻しながら考えていたのは、

今度は後ろだったなって。

 

ほら。いつかの夢の中のあなたは、

道標のように、私の数歩先を歩いてくれていたでしょう?

 

私の数歩先を歩いてくれていたあなたの夢と、

私のすぐ後ろにピタリとくっついていたあなたの夢。

 

2つの夢を思い返してみれば、

それらは、きっとどちらも、

この世界での私たちの本当の姿なのだと思いました。

 

私が道に迷わぬようにと、

あなたは時に、数歩先を歩いて私を導き、

そうして、

私が、真っ直ぐに前を見据えて歩んでいる時には、

そっと後ろから、背中を押し続けてくれているのだろうなって。

 

相変わらず、不安定な足取りで歩む私だけれど、

どんなに先が見えなくても、

どんなに立ち止まって悩んでも、

きっと大丈夫って、そう信じて、

必ず立ち上がることが出来るのは、きっといつでもあなたのお陰。

 

あなたが、そっと静かに寄り添ってくれているから、

此処までを真っ直ぐに歩み、そして、

しっかりと前を見据えて、私は今日もこの世界で生きることが出来ました。

 

いつも守ってくれていて、ありがとう。

 

夢の中のあなたの温もりを、

あなたの声を思い出してみます。

 

あなたはとても温かで、力強くて。

私に安心感を与えてくれるあなたは、あの夏にいたあなたのまま。

何処にいても変わらないあなたの側は、

やっぱり、私にとっての安らげる場所です。

 

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