拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あの瞬間を形に残して

あなたへ

 

凄い!良い感じに出来てる

本当にこんなふうになるんだね

 

可愛らしいお花たちを手に取って、

ひとり、感動してしまったのは、昨夜の私です。

 

実はね、

あの子が巣立つ日にくれたお花たちの一部を、

押し花とドライフラワーにしました。

 

生花には、限られた時間があるからこそ、

より美しく、鮮やかな存在となることが出来るのかも知れません。

 

突然に腕の中が鮮やかな色たちでいっぱいになったあの瞬間は、

私にとっての生涯忘れることのない記憶。

 

やがて、貰った花たちの見頃を過ぎて、

此処にその形が残ってなどいなくとも、

私の記憶の中には、永遠に鮮やかな色を放ってくれるのでしょう。

 

記憶の中に咲き続けてくれる鮮やかな色を楽しみ続けるのも素敵ですが、

あの日の私は、どうしても、

この瞬間を形に残しておきたいと思いました。

 

そうして、あなたの側に飾った花たちを見つめながら、

ドライフラワーと、押し花に挑戦してみようと思い立ったのでした。

 

昨夜の私が感動していたのは、押し花にした花たち。

 

たくさんの本を載せて挟んだまま、幾日も経て仕上がったそれらは、

思っていたよりもずっと綺麗に仕上がっていて、

なんだかとても、感動してしまいました。

 

今日の私は、

出来上がったドライフラワーを、小さな小さなブーケに、

そして、押し花たちを、

手帳に挟むことが出来るようにラミネート加工をして仕上げてみました。

 

ドライフラワーも、押し花も、

初めての挑戦でしたが、

思っていたよりも、可愛らしく仕上げることが出来ましたよ。

 

慌ただしく過ぎ行く時間の中、

僅かに足を止めて、

あの日のあの子がくれた鮮やかな色たちと向き合った今日の時間も、

大切な宝物。

 

部屋に飾った小さなブーケを見つめた時、

手帳に挟んだ押し花を見つめた時、

あの子は本当に、

私に素敵な景色ばかりを見せ続けてくれるんだなって、

今日の私がそう改めて、あの子を大切に想ったこの記憶もまた、

鮮明に思い出させてくれるのでしょう。

 

私の胸の中にも、

此処に見える景色の中にも、

またひとつ、

大切な宝物が増えましたよ。

 

 

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