拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

帰ってきた筋肉を褒める時間

あなたへ

 

俺が帰るまで、この時間は続くからね

 

これは、あの子が帰ってきた日に聞こえた声です。

 

此処に再び戻って参りましたのは、

あの子の筋肉を褒める時間でございます。

 

巣立ち前の慌ただしかった日々の中では、

トレーニングをする時間も取れずに、

少しずつ、筋肉も落ちてきてしまっていましたが、

此処から巣立ち、近所のジムへと頻繁に通うようになったあの子の筋肉は、

すっかり復活し、更に逞しさが強調されているようにも感じます。

 

勿論、此方に帰って来てからも、

あの子は日々、トレーニングに勤しんでいます。

 

鏡の前で、あの子がポーズを作ったら、その筋肉を褒める時間。

ほんの少し前までは当たり前だった、

少しだけ面倒で、愛おしい時間が此処に戻って参りました。

 

俺が帰るまで、この時間は続くからね

 

なんて笑うあの子に返した言葉は、はい!喜んで!ですよ。

こんな形で、こんな時間が戻ってくるだなんてね。

 

なんだか笑ってしまいますが、

今日もまたあの子の筋肉を褒めて、褒めて、褒めちぎって、

あの子の満足そうな笑顔をいただきました。

 

しっかりとした筋肉を持つあの子は、

相変わらず、気持ちの良い食欲を見せてくれます。

 

まさか、こんなに早くに、

家族3人分に該当する量の入った買い物カゴを持てる日が来るだなんてね。

 

さあ!あの子の筋肉をしっかりと育ててあげましょう!

なんて、ひとり、気合を入れて買い物をしながらも、

ひとりでに溢れてしまうのは、笑み。

 

肩に食い込まんばかりのエコバッグの重さにも、

やっぱり、思わず笑みを溢して。

 

私は今、あの子がくれたこの時間を、

あなたの分まで、大切に、大切に過ごしています。

 

 

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