拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

キャラメル

あなたへ

 

これ、子供の頃に好きだったな

 

何気なくお菓子売り場で手に取ったのは、キャラメルでした。

 

懐かしいパッケージに惹かれて、

思わず買い物カゴにひとつ入れたあの日からの私は、

キャラメルにどハマりしてしまいました。

 

なんというか、久し振りに食べてみれば、

キャラメルの甘さが、疲れた時なんかに丁度良いのです。

 

お菓子を購入した時には、

必ずあなたへお供えしてから頂く私ですが、

あれから数回目になるキャラメルのお供えに、

今頃のあなたは、苦笑いをしているのかも知れませんね。

またキャラメルを買ってきたの?って。

 

最近の私がハマっているのは、箱に入ったキャラメルですが、

あなたはきっと言うのでしょう。

 

そんなにハマっているのなら、袋に入った方を買って来たら?

その方がたくさん入っているんじゃないの?って。

 

確かに、お菓子売り場には袋に入ったキャラメルも並んでいました。

大袋なんかも存在していましたが、

私にとってのキャラメルとは、箱に入っていなければならないのです。

 

箱に入ったキャラメルって、とても可愛いと思いませんか。

 

そう。先ずは、箱が可愛い。

箱を引き出して開けるあの感じとか、

引き出した箱の中に、

紙に包まれたキャラメルが仲良く並んだあの感じとか、

とても可愛いと思いませんか。

 

箱に入ったキャラメルは、

幼かった頃の私のお気に入りのお菓子のひとつでしたが、

味だけではなく、

私にとっての可愛いが兼ね備えらたあの見た目でこその、

お気に入りの完成だったのです。

 

故に、私にとってのキャラメルとは、

箱に入っていなければならないのです。

 

キャラメルについてをこんなふうに語ってみたのは、

思えばあなたが初めてですが、

私の可愛いの基準がよく分からないと笑っていたあなたはきっと、

今頃、笑っているんだろうな。

やっぱりよく分からないなって。

 

まだ暫くは、私のキャラメルブームは続きそうですが、

どうかあなたも私のキャラメルブームに付き合ってくださいね。

 

例えばこんなふうに、私の幼かった頃の思い出話をした時というのは、

きっとあなたの中にも、何かしらの幼少期の思い出が蘇ったりもするものでしょう。

 

今のあなたの胸の中には、どんな思い出が蘇りましたか。